FXの取引では最初の注文の際、「買い」「売り」の2つの注文の入り方があります。「買い」でも「売り」でも口座に入れたお金が証拠金として担保の役割となり、その担保で自由に様々な通貨を買ったり売ったりできます。

 

ではどのような仕組みで、またどんな時に「買い」で入るのか「売り」で入るのかみていきましょう。

 

「買い」の意味と仕組み

FXでは「買い」の注文を入れポジションを持つことを「ロングポジションを持つ」と言います。「買い」をロング、「売り」をショートとFXでは呼び、注文を入れることをエントリーと呼びますので、買い注文を入れることを「ロングエントリー」と表します。

 

仕組みとしては預けた日本円を証拠金として、ドルやユーロなどの外貨を買うことになります。

 

ここで重要なポイントは、買った外貨は必ず売って終わるということ。ドルやユーロの外貨を持ってっていてもスワップポイントで金利差分はもらえますが、最終的には売ることで引き出し可能な自由なお金となります。

 

決済で売る際にもドルやユーロの外貨を日本円に戻し、日本円で口座に戻ってきます。このように証拠金で外貨を買って売ったときの差益をFXの利益とするわけです。

 

トレードのときには、チャートを見て上に上がるときに「買いエントリー」で入ることが重要になります。シンプルに上昇トレンドの際は買いで入って、エントリーしたところよりも高いところで売れれば勝ちやすいのです。

 

「売り」の意味と仕組み

「買い」をロングと呼ぶのに対して、「売り」の注文を入れポジションを持つことを「ショートポジションを持つ」と言います。また売り注文を入れることを「ショートエントリー」と表します。

 

仕組みとしては預けた日本円を証拠金として、ドルやユーロなどの外貨を売ることです。しかし、ここでしっくりこないのが「持ってない通貨を売る」ことで取引を始めること。

 

イメージとしては必ず最終的に「買う」という約束のもと「借りてきて売る」という感じになります。ここでも決済として買わなければ、利益は確定しませんので、売りで入ったレートよりも安くなったところで買うことで利益を出すことができます。

 

例えば、今1ドル100円として下がりそうと思い、100ドルの売り注文を入れます。もちろんドルは持っていないので、必ず買うのを前提で、借りてきて売るのです。その後1ドル90円になって、売った100ドル分を買えば、10000円の価値のドルが9000円で買えるわけです。最初に売ったときよりも1000円安く買えていますので、この1000円が差益として利益となります。

 

トレードのときのポイントとしても、「買い」のときと反対にチャートを見て、下に下がるときに「売りエントリー」で入れます。下降トレンドを見極め売りエントリー。エントリーしたところよりも安いところで売れれば利益を出せます。

 

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