今では、投資や副業の選択肢の1つとして、定着しているFX。テレビや本、雑誌、ブログ、ニュースなど様々なメディアでも取り上げられたことで広く知られています。

 

平日の24時間取引ができ、また少額で始めることができるのも人気の理由です。

 

FXはどのように始まり、どのように変化したのでしょうか。今回はその歴史を見ることで、FXへの知識を濃くしていきたいと思います。

 

FXの始まりと広がり

FXの始まりは1998年に『外為法』が改正され、個人でも為替取引が行えるようになったのがきっかけです。今では当たり前のように口座開設して取引をしていますが、1998年までは公認された一部の金融機関でしか取引をすることができなかったのです。

 

日本で初めてFXを立ち上げたのはダイワフテーチャーズ(現・ひまわり証券)です。1998年に法律では可能になりましたが、当時はインターネットの普及率も10%前後であり、一般的に使用されてなくFXの普及も大きくされませんでした。

 

1999年から2003年にかけてADSLが登場し、「Google」や「Amazon.co.jp」がサービスを開始、家庭向けの光回線が登場もあり2003年ごろには家庭の約3分の2にインターネットが普及しました。これによりFXも知名度を上げていきました。

 

悪質な業者の参入

FXは従来の投資と比較して短期間で大きいリターンも見込めることから、個人の参入も増大しました。それに伴い、証券会社などの業者も増えました。

 

しかし、ここで問題に当たります。当時は新しく急成長したFX市場に対して、金融庁の法整備が間に合っておらず、無法状態とも呼べる環境にありました。そこに悪徳業者が次々とFX業界に参入することになってしまったのです。

 

顧客の証拠金横領や顧客が出した利益もさまざまな理由をつけて出金を拒むなど悪質な行為を行っていたのです。

 

FX業界の清浄化

FX自体は優れた金融商品でもそれを扱う悪徳業者がいては、悪いことが起こり続けてしまいます。当然、テレビなどでもニュースとなり、今でも悪い印象を持つ方も少なくありません。

 

大きな改革に2005年の金融先物取引法があります。これにより全ての業者に登録が義務付けられ、金融庁から許可の下りない業者は営業ができなくなり、多くの悪徳業者はいなくなりました。

 

さらに2009年には信託保全が義務化されます。この信託保全により、仮にFXの証券会社の業績が振るわず倒産したとしても預けたお金は返還されるという保証になります。投資家が利益を出し、結果を出しても使っていた証券会社がつぶれてしまっては元も子もありません。投資家が守られるために行われた改革によりFX業界は浄化していったのです。

 

FXの歴史にはこのような過去もあります。どんな業界でも法律の下、守られなければならない消費者がいるのです。現在は悪質な業者によるリスクはなくなりましたが、「悪いことをする人」はこの世からいなくなりません。

 

投資においてさまざまなリスクを想定して回避していくことが、いつの時代も重要なのです。

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