目次
FXとは?
FXとは「外国為替証拠金取引」のことを指します。
米ドル(USD)、ユーロ(EUR)などのよく聞くメジャーな通貨から
人民元(CNH)、トルコリラ(TRY)などあまり馴染みのない通貨まで
様々な外国通貨を買ったり売ったりすることで差額が発生します。
その差額を利用した金融商品になります。
また、「FXってなんの略?」と誰でも1度は思ったことがあるかと思いますが、
FXは英語で「foreign exchange」と言い、foreignのF、exchangeのXをとった略語がFXです。
FXの仕組み
FXとは売買の差額によって利益や損失を出すものになります。
ではFXの仕組みはどうなっているのか。ドル円を例に取り解説していきます。
例えば、上記のチャート(ドル円)のように
1のときは1ドル約106.5円
2のときは1ドル約105.8円
3のときは1ドル約107.3円
この場合1のときに1ドル分を買って2のときに売った場合
106.5円-105.8円で約0.7円の損失です。
この場合1のときに1ドル分を買って3のときに売った場合
107.3円-106.5円で約0.8円の利益です。
もちろん買うときには
単純に安く買って高く売ることができれば利益は出るのはFXの仕組みは簡単です。
しかし上記チャートのようにこのあと上がるのか、下がるのかはわかりません。
過去のデータ・パターンから分析するテクニカル分析や
各国のニュースや要人の発言を利用する手法であるファンダメンタル分析などを用いて、
トレードしていくことになります。
「でも一回の取引でたった0.8円か」ではなく、
取引のドルの金額を増やし1ドル分でなく
1000ドル分を売買⇒利益800円
10000ドル分を売買⇒利益8000円
100000ドル分を売買⇒利益80000円
となります。
FXの取引時間
FXは平日24時間いつでも取引できます。
株は平日の9時~15時(11時半~12時半は除く)ですので、
FXが株と比較して取引時間において自由な取引であるのがわかります。
正確には月曜日の朝7時に取引開始し土曜日の朝5時50分までできます。
また3月第2日曜日~11月第1日曜日のサマータイム(夏時間)期間中の
取引終了時刻は1時間繰り上がり、月曜日以外は朝7時から始まります。
□FX取引時間
〇サマータイム【3月第2日曜日~11月第1日曜日】
月曜日 7:00~
火曜日~金曜日 6:00~翌日5:50
土曜日 ~5:50
〇標準時間【11月第1日曜日~3月第2日曜日】
月曜日 7:00~
火曜日~金曜日 7:00~翌日6:50
土曜日 ~6:50
上記のような開始時間、終了時間となり朝の10分間でシステムメンテナンスが行われます。
基本的には月曜の朝7時に始まり、土曜の朝6時か7時に終わると覚えていきましょう。
24時間トレードできるメリット・デメリット
FXの取引は24時間トレードできるので、
自由度が高くメリットにしか見えませんが、
実際自分が取引すること考えるとデメリットにもなります。
24時間起きて為替相場をずっと見ることはできませんし、
長時間パソコンの画面に張り付いていては集中力もなくなります。
長くできるからいいのではなく、自分の生活リズムを照らし合わせ
時間を限定して取り組むことが効率的かつ有効的なトレードにつながります。
24時間の中で最も勝ちやすく、集中してトレードしやすい時間を決めて取引しましょう。
FX相場の動きやすい時間帯
24時間トレードできるFXではどの時間帯での取引が効率よくできるのでしょうか。
これはメジャー通貨と言われるドル、ユーロ、ポンド、円の絡んだ通貨で、
その通貨を扱う国のアメリカ、ヨーロッパ、日本の市場が盛り上がる時間帯です。
日本時間でみるとまず日本の市場が動き出します。
午前8時半、8時50分に日本の経済指標が発表され
9時に東京市場がオープンされますので、
フライング気味に8時半~10時くらいは「円」の絡んだ通貨ペアは動きやすいです。
9時~15時の日本市場の時間の中でも8時半~10時は特に値動きが大きいです。
また15時に市場が閉まることから15時前も為替は動くことは多いです。
次にヨーロッパ市場。
日本市場と同じようにロンドン市場も経済指標発表が始まります。
このとき日本時間で16時頃。
日本時間で16時~19時はヨーロッパ市場に注目が集まり
「ユーロ」「ポンド」等を中心に値動きがあります。
最後にニューヨーク市場。
ニューヨークタイムの朝8時半と9時半に経済指標発表があるので
日本時間の21時半と23時には経済主要国アメリカの米ドルが
動きすべての通貨が影響を受けます。
冬時間(標準時間)では日本時間の22時半と24時となります。
ここまでまとめるとFX相場が動きやすい時間帯は
日本時間8時半~10時、15時前、16時~19時、21時半~24時です。
動きやすい時間帯で効率よく取引をするためには
8時半~10時、16時~19時、21時半~24時のどこかに絞って行うのが効率的です。
レバレッジ
FXを学ぶ際に必ず出てくる言葉が「レバレッジ」です。
レバレッジとは取引をする証券会社の口座に預けたお金を証拠金として、
証拠金の数倍から数百倍の金額でFXの取引ができるFXならではの仕組み。
このレバレッジは少ない資金で大きいお金の取引ができることから
「てこの原理」とも言われています。
FXの旨味とされていて、上手く利用できる人には多くのメリットがあります。
「レバレッジ□□倍」という呼び方をして、取引の金額によって自動的に設定されます。
自分で選ぶわけではないので取引の際にレバレッジが変えられないと最初は思うかもしれません。
ですが、取引数や金額が増えると自動で増えるものとなっています。
この自動で増えるという仕組みがFX初心者やリスク管理が未熟な初心者トレーダーには大敵となります。
気づかないうちにレバレッジが増え大きな損失を被るということに成り兼ねません。
大切なことはどれだけの損失を許容できるか。
自分の持っているポジションが取引口座に入っている何パーセントを占めているのかを
把握しその範囲内で取引をできるのであれば、レバレッジは敵ではなく必ず味方になります。
証拠金
FXでは口座開設後、取引の資金として口座へお金を入金します。
この取引口座へ入金されたお金を証拠金と言います。
この証拠金は預け入れたお金が担保の扱いとなりその範囲内で取引できるという仕組みです。
ここでFXのレバレッジが発揮されるわけです。
例えばレバレッジ最大25倍の証券会社の口座を開設し証拠金10万円を入金した場合、
1倍~25倍までの取引ができますので10万円~250万円分の通貨を売買できるのです。
まさに少ないお金で大きな取引が可能となります。
しかし、リスク管理のできる人とレバレッジの仕組みを理解していない人では
全逆の結果を生むこととなりますので、
まずは少ないお金での取引でレバレッジの仕組みを理解しましょう。
FXの金利とスワップポイント
FXでは売買による差益で利益を出す方法ともう一つ利益を出す方法があります。
それがスワップ金利です。
FXでの金利をスワップ金利やスワップポイントと呼び2か国の通貨の金利差を指します。
日本は低金利時代が長く続いており銀行にお金を預けていても利息など雀の涙。
しかし海外に目を向ければ2%~10%を超える国もあります。
この日本と外国との金利差が毎日もらえる利益としてFXの一つの魅力とも言えます。
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ロスカット
ロスカットとはポジションを持っていた場合、
含み損が大きくなり損失が拡大するのを避けるために
強制的にポジションを決済することです。
FXに限らず投資をする上でこのロスカットは重要なものです。
損失の拡大を防ぐことが次回以降の投資資金の確保にもなり、
含み損を持たないことが資金の流動性を持つ意味で
投資の機会を増やすことにつながります。
長期的にFX市場で生き残る投資家になるには
このロスカットも有効な戦略の一つになります。
強制ロスカットと証拠金維持率
損切りはもちろん手動で行えますが、
FXの証券会社には強制ロスカットという機能も付いています。
強制ロスカットは損失の拡大を防ぐために
証拠金維持率の〇%以下になれば強制的に損切りされるという仕組みです。
また証拠金維持率とは実際に持っているポジションの
金額に対する残高の割合のことを指します。
ですので、たくさんのポジションを持つと
自然とレバレッジも上がり、証拠金維持率は低くなります。
レバレッジを抑えた健全な取引を行うには
ポジションを持ちすぎず証拠金維持率の高い取引をすることが重要です。
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