仕事をしないでFXのトレードだけで生計を立てている人のことを専業トレーダーと呼んでいます。

専業トレーダーと聞くと、マーケットが開いている間ずっとPC画面に張り付いて売買するイメージが強いと思います。

しかし、午前中だけしかトレードしない億トレーダーもいますし、休日を決めてその日はパソコンを開かないという専業トレーダーもいるようです。

誰もが憧れる時間に囚われることなくフリーに収入を得られる専業トレーダーになるにはどうすれば良いのか?

■専業トレーダーの生活とは

専業トレーダーの生活スタイルについては、投資関連雑誌やトレーダー本人が開設しているブログなどで知ることができます。

トレーダーにより違いはありますが、朝から経済ニュースを確認、為替に影響しそうな材料が出ていないかをチェックし、マーケットが開いたら為替を見ながら必要に応じて売買、夕方にその日の収支を確認するという生活スタイルの人が多いようです。

トレーダーによってスタイルが違うので一概には言えませんが、FXトレード以外にも情報収集の時間、1日の収支を確認する時間も必要です。

こうして見ると、専業トレーダーといっても比較的規則正しい生活を送っている人が多いようです。

■専業トレーダーになるための心構え

副業で始めたトレーダーから専業トレーダーになりたいのであればいくつか確認しておかなければいけないことがあります。

まずは、生活するのに必要なお金がどのくらいかかるか。その中でも忘れてはいけないのが、社会保障費や税金です。

会社員であればこれらの費用は給与から天引きされているので意識することが少ないものの、専業トレーダーはこれらの社会保障費も全て自分で払っていかなければなりません。

次に、リスク管理をどうするかも決めておく必要があります。

利益が全く出ず、マイナス状態が続くと生活が立ち行かなくなる恐れもあります。もしもの時のことも考えて専業トレーダーに踏み出すべきです。

■専業トレーダーには誰でもなることができる

専業トレーダーになるには、ネット証券やFX会社に口座を開設し、トレード環境が整えられれば誰でもなることができます。

学歴や資格はありませんし、年齢も関係ありません。ニュースや新聞などで、世界情勢や会社の情報をアンテナ高くキャッチし、上がるのか下がるのかを正しく判断できれば誰にでもできます。

■専業トレーダーになるための資金

FXは少額から始められるモノですが専業のトレーダーとして生計を立てるには、ある程度の自己資金を用意した方が安心です。

生活することを考えれば資金は1000万円位必要です。

何故なら最初から順調に売買益を増やせるとは限らないということ、しばらく稼げなくても生活できるだけの資金は用意する必要はあります。

数年分の生活費程度は余裕資金で持っておいた方が心理的にも有利です。

しかし、資金数万円からトレードを始めて専業トレーダーになった人もいます。数百万の手持ち資金で独立したトレーダーもいます。

副業から利益を積み重ねてステップアップしていくのも方法の1つです。

■専業トレーダー向いているのはこんな人

○自己管理ができる人

○目先の結果に一喜一憂しない人

○切り替えが早い人

○投資も生活も行きあたりばったりでない人

※向いていない人は、上記の特徴と反対の人でしょう。

為替はマーケットの状況によって損を出すこともあり、そのような時に焦って売買を繰り返すような人は専業トレーダーを続けるのは難しいと思われます。

損をした時は、何が悪かったのかや今後どうするかを振りかえり、次回以降のトレードに生かすことが欠かせません。

また、自己管理も重要です。生活面の管理はもちろん、投資資金の管理のためにも、毎日・毎月の収支計算の習慣をつけることをオススメします。

専業トレーダーとして生計を立てている人は生活も質素で倹約家です。トレーダーになるためにお酒とタバコも辞めたという人もいます。

1つ言えることは自己管理ができない人は絶対に専業トレーダーになることは難しいでしょう。

■専業トレーダー辞め時も決めて取引をはじめること

酷な事を言うようですが、念願の専業トレーダーになったとしても、いつまでも利益を出せないとしたら向いていないのかもしれません。

手持ち資金が減っていき、生活も圧迫しそうとなれば、さらに焦りが出て満足できるトレードができなくなる可能性があります。

ここまでというラインを決めてから独立をするべきです。

◎辞めどきも決めておくこと

①手持ち資金が◯円を切ったら辞めると決めておくこと

②◯年連続で赤字ならば辞めると決めておくこと

①番②番のように辞めどきについても考えておきましょう。

マーケットはずっと存在しています。
一度専業トレーダーをあきらめても、資金がたまったときや良いタイミングが訪れたときに、もう一度チャレンジしてみれば良いのです。

■FX専業トレーダーのメリットとは

○人間関係の問題がゼロ

専業トレーダになれば、誰に指図されることもなく、自分が好きな時間に好きな場所で取引を行う事ができます。
もちろん休日も自分で決めることができます。
 

○1日中自由に時間を使える

専業トレーダーは、1日のスケジュールを自由に組む事ができるので、自分にあった時間で取引する事ができます。

夜型タイプの人なら市場がもっとも大きく動く22時以降のNY市場だけで取引を行うというのもありですし、大事な経済指標が発表される時には深夜まで明日の事を気にすることなく取引を行う事ができます。

■ FX専業トレーダーのデメリットとは

○大きな元手が必要

FX専業トレーダーになるのに、これぐらいの元手が必要だというルールはありません。

別に手元に10万円しかなくても、今からFX専業トレーダーになる事はできます。

しかし、今投資しているお金がなくなっても半年は生活していけるぐらいの貯蓄はあったほうがいいでしょう。

○社会的信用がない

フリーランスですから、クレジットカードを作る場合や車など高額品のローン審査に通らないという自体は十分に起こりうるという事は理解しておいたほうがいいでしょう。

しかし、一方で、ある程度長期的に安定して収入を確保できている場合、会社員同様に社会的信用が上がるという事はあります。

■専業トレーダーにはバランスが必要

専業トレーダーとして生活を成功させるには、次のような能力を、バランス良く発揮しないといけません。

○トレードルールの構築すること

○ルールを淡々と遂行すること

○メンタル維持すること、

○資金管理を守ること

○新しいやり方を発見すること

○モチベーションを持ち続けること

○攻めと守りの見極めること

○ファンダメンタルとテクニカルの分析を活用すること

○人間関係が変わることへの対処

○健全な生活を送ること

これは一例ですが、どれかが優れていたとしても、他の項目が足を引っ張るようだと、いずれ勝ち続けることができなくなります。

専業トレーダーになってからも学習を繰り返し、1つ1つの能力を最大限高めていくことが必要です。勝てるトレーダーになるには広い視点でバランス良く取り組むことが重要です。

運動不足や不規則な生活は、いずれ見えないところでトレードに影響を及ぼします。トレードは自分との戦いです。しかし社会との孤立していく訳にもいきません。

人付き合いがない環境など、あなたが気付かないうちに、脳に悪影響を与えている可能性もあります。時には休むことリフレッシュも大切です。

また、健全な生活をしていても、唯一、守りのトレードができずに無茶なトレードをして失敗することもあるでしょう。

そして、どんな素晴らしい着眼点があっても、ルールを遂行するスキルが欠けていれば、トレードで勝つことはできません。

専業トレーダーに本気で取り組んで勝ち始めると、ロット数も大きくなっていくはずです。

そうすると、損益変動も大きくなり、メンタルの起伏も激しくなります。精神的に辛いことも多々出てくるでしょう。

トレーダーはメンタルトレーニングが1番大切です。

メンタルを強くする努力脳を休ませて心の準備だけでもしておきましょう。

■おわりに

何のために専業トレーダーになるのか?
どのくらい稼ぎたいのか?
という目標設定も必要です。

専業トレーダーになるためには、小さなことからスタートして、コツコツ重ねていけばトレーダーとして生計を立てることも可能です。

ですから、会社員では、達成できないような利益を目指して下さい。

安定収入があるに越したことはないですが、リスクを取ってリターンを得ることで、お金を稼ぐ楽しさと自由な生活を実感できる筈です。

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